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会長挨拶

東北大学 多元物質科学研究所 虻川 匡司  

  

  

  本年度4月から二期目の会長を務めさせていただくことになりました。一期目と同様にどうぞよろしくお願いいたします。

さて、本会設立時からの念願でございました軟X線領域の高輝度光源である次世代放射光施設が、2024年度のユーザー利用開始に向けて仙台にて着々と建設が進められております。現在、建屋が完成し線形加速器や蓄積リング加速器の機器を所定の場所に配置する作業が行われています。また、それに平行してフロントエンドなどの上流側からビームラインの建設も徐々に開始される予定と伺っております。

本会の活動の場であります東京大学放射光アウトステーション物質科学ビームラインBL07LSUも、本年度の前期の課題申請を最期に共同利用を一旦打ち切って次世代放射光施設への移設作業に入る事になっております。すでに、スタッフの皆様は移設準備のため多忙を極めていることは想像に難くありません。新しい3GeV施設の高輝度な軟X線を利用することで移設エンドステーション群の性能が高まることは間違いなく、会員の皆様も利用開始を待ち望んでいるものと推察いたします。

 施設のハードウエアに関しては、ほぼスケジュール通りに建設が進んでおりますが、施設の利用方法などのソフトウエア面に関してはまだ具体的な情報が少ない状況です。特に、BL07LSUのエンドステーションは、出資した企業や研究機関が優先的に利用可能とされるコアリションビームラインに移設される予定であり、これまでのように専用のビームラインとはならないことが決まっておりますので、その利用方法がどうなるかに関しては本会としても注目しているところであります。一方で、昨年の幹事会では、移設を機会に本会の活動の場を特定のビームラインに限らずに、国内のVUVSX領域の光を使ったサイエンス全体を対象にしてはどうかとの意見が出され、それも含めて本会の将来のありかたを検討するワーキンググループを作ることを総会で提案して承認いただきました。今後、次世代放射光施設での具体的な利用方法や、共同利用の仕組みが施設運営者によって決定されて明らかになって行くものと思われます。ワーキングでは、それらの状況を見極めながら、これまで通りVUVSXサイエンスの発展に貢献して行く会として継続できるように議論を進めることになると思います。総会などで都度報告して皆様からのご意見を頂きながら検討を進める予定ですのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

20225

虻川匡司